世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


グレンゴイン 21年  21年  43.0%

  • 蒸溜所名: グレンゴイン蒸溜所
  • 地域: ハイランド
  • ブランド: イアン・マクロード・デイスティラーズ
  • 価格帯: £121-180
  • 入手可能場所: 限定
  • 掲載号:172号

ロブ・アランソンSCORE7.3

香り
最初はとても穏やかな印象で、あまり多くの香りを主張しない。やがてミルクチョコレートのメレンゲに、フレッシュなラズベリーソースをかけたような香りが現れる。時間が経つにつれて甘い香りが増し、香水のような特徴を持ったフローラルな香りも立つ。
香りと同様に穏やかな印象だが、やはり徐々に甘味が増してくる。唐辛子のような刺激がかすかにあるが、これを圧倒するようにフローラルな風味が広がる。ルバーブとカスタードクリームのキャンディー。
フィニッシュ
穏やかな後味で、ゆっくりと時間をかけながら消えていく。後に残るのは、かすかに熱を帯びた辛味。
コメント
夕食前のアペリティフとして楽しめそうな要素がある。ゆっくりと腰を下ろして楽しみたい。香りが立ってくるまで、少し時間をかけて待つこと。

クリストファー・コーツSCORE8.5

香り
エレガントで香水のような香り。メープルシロップ、タルトタタン、サルタナ、かすかなカルダモン。艶を出したオーク材の家具。オーク材由来のスパイスと、砂糖煮した果樹園のフルーツやキャラメルを思わせる香りが見事にバランスをとっている。
シルキーな口当たりで、砂糖煮したフルーツの風味がふんだんに押し出されている。その後から、心地よい旨味も感じさせる。茶色いマッシュルームと塩味のカシューナッツ。その後から、唾液を誘うキャラメルの味。
フィニッシュ
余韻は長く、おだやかに霧散していく。
コメント
夕食後にぴったりの洗練されたウイスキーをそのまま体現した味わい。